よさこいを世界へつなぐ ここ本家高知から!
ヨーロッパ東部にある国・ポーランドと、今「よさこい」で繋がっている高知の団体がある。南国市で木材小売会社を営む溝渕大記さんの呼び掛けで集まった、県内の若手有志約20人によるよさこい支援団体「YRP」(Yosakoi Road Project)だ。「ゆくゆくはよさこいを世界へ広めたい。そのためにはまず、本家よさこいが行われるここ高知へ、海外チームを呼ぶ事から始めようと思いました」。「YRP」は、海外チームをよさこい祭りに誘致し、参加のために必要な宿泊先の確保、地方車や音響レンタルの手配、当日の手筈まであらゆる面でチームをサポートする。今年は、初参加となる「桜舞(さくらまい)ポーランド国際チーム」の全面サポートを請け負い、本番に向けてまさに最終詰め段階。やる事は山ほどあるが、妥協は一切していない。例えば、溝渕さん自身も所属する県建設労働組合が協力し、地方車の組み上げに釘を一切使わず柱などをつなぐという、時間も手間もかかる昔ながらの技法をあえて採用。さらに鳴子は、7種の県産木材を使いデザイン性にも優れた完全オリジナルと、随所に「建設業ならでは」のこだわりが満載だ。「県建設労働組合の事をもっと知ってほしい、より多くの海外チームを誘致したい… いろいろな思いがありますが、まずは3日間、踊り子が無事に踊りきること。そしてこの縁をきっかけに、来年はヨーロッパでよさこい祭りを開催したい」。世界を見据え、まずはここ高知から。その大きな一歩となる2018年の夏が幕を開ける。