高知県は、「SDGsの広がりによる持続可能な地域社会づくり」を掲げ、県内事業者によるSDGsの達成に向けた取り組みを推進しています。
今回は、井上石灰工業株式会社におけるSDGsの取り組みを紹介します♪
目次
【現在の取り組み】歴史ある地元企業として つくる責任を果たす
1884年創業、「井上石灰工業株式会社」は、高知県で採掘される高品質な石灰を素材に、高い技術力に裏打ちされた、高純度な石灰製品を提供している。農業や医療など、様々な分野に欠かせない石灰製品だが、なかでも果樹栽培の殺菌剤「ICボルドー」は、有機JAS認証にも適合する安全な農薬として有名だ。
そんな井上石灰工業が課題としてきたのが、二酸化炭素の排出。石灰製品の製造過程では、必ず二酸化炭素が発生するため、これを吸収するための取り組みを行っている。例えば2018年には、高知県の「環境先進企業との協働の森づくり事業」とパートナー協定を締結し、森林の再生・整備を支援。また、新品種のトマトの開発や、地元ワイナリーの創業など、地域の活性化を目的とした新事業にも力を入れている。
【今後の取り組み】ワイナリーで雇用を生み地域を盛り上げる
石灰製品製造のノウハウを活かして、100%高知県産ワインの製造・販売を始めている。今後はさらに、耕作放棄地を活用したブドウの圃場を県内各地に広げることで、新たな雇用を生み、地域を活性化させたい。若い人材が活躍できる地域づくりを、きっと実現できると考えている。
【メッセージ】代表取締役 井上 孝志さん
SDGsの取り組みは、社長だけがやる気になっても意味がないと考えています。社員全員が自主的に、継続的にアクションできるよう、あえてハードルを低くして取り組んでいます。お金のためだけでなく、「人に役立つこと」を考えること。それが皆をよい方向に向かわせて、高知の未来をつくると信じています。
【企業情報】井上石灰工業株式会社
創業以来100年を超えて石灰製品の製造技術を受け継ぎながら、さまざまな分野で日本全国・世界へと事業を展開している。
- 井上石灰工業株式会社
[創業]明治17年
[従業員数]76名
[住所]南国市蛍が丘2-3-5
[電話]088-855-9975
[URL]https://www.inoue-calcium.co.jp/