【SDGs×泉利昆布海産】持続可能な消費サイクルを日常に伝統の職人技と食文化を次世代へ

こうちSDGsガイドブック高知市

高知県は、「SDGsの広がりによる持続可能な地域社会づくり」を掲げ、県内事業者によるSDGsの達成に向けた取り組みを推進しています。

今回は、有限会社泉利昆布海産におけるSDGsの取り組みを紹介します♪

【現在の取り組み】昆布の廃棄ロス対策 ダシの食文化を伝える

「有限会社泉利昆布海産」は、明治元年創業の老舗昆布加工業者。昆布それぞれの特徴にあわせ、現在でも伝統の手削りおぼろ昆布職人が手作業で昆布を加工する。「おぼろ昆布」や「白板昆布」といった商品が有名だ。

力を入れているのは、昆布の廃棄ロス対策。研究機関と協力して賞味期限を見直したり、廃棄処理される昆布の有効活用法を開発している。ダシ殻をそのまま料理に使う工夫や、昆布の端材を活かした料理、新商品の開発に積極的に取り組んでいる。さらに、「とさのだしフェス」といったイベントを開催し、消費者の声に耳を傾けるとともに、日本の食文化を次世代に伝えている。
そのほか、女性社員が結婚・出産後に働きやすい環境づくりを課題のひとつとして掲げ、女性リーダーの育成にも取り組んでいる。

【今後の取り組み】旨味を次世代に受け継ぐ みんなで高知を盛り上げたい

現在のSDGsの取り組みを継続していくことはもちろん、SNSの有効活用や、消費者の声を活かした商品の多様化にも取り組んでいきたい。日本の食文化を次世代に繋げるため、生姜や鰹節などの食材を扱う地元企業ともコラボレーションを企画し、みんなで高知を盛り上げていきたい。

【メッセージ】代表取締役 泉谷 伸司さん

昆布は、ダシを取るだけでなく、そのまま食べるなど、素材を生かすと様々なシーンで活躍してくれます。昆布の使い方に正解はありませんが、昆布は料理の旨味を確実に豊かにしてくれます。昆布の心休まる田舎の味をもっと食卓に取り入れてもらえるように、これからも昆布という食材を広める取り組みを続けていきます。

【企業情報】有限会社泉利昆布海産

手削りおぼろ昆布職人の伝統技術と、日本の食文化である「旨味」を次世代に受け継ぐため、ダシ文化の普及活動に力を入れている。

  • 有限会社泉利昆布海産
    [創業]明治元年
    [従業員数]36名
    [住所]高知市東城山町112-9
    [電話]088-833-0572
    [URL]https://izuri.net/