【SDGs×オランク】海藻の再生活動を通じて ブルーカーボンと地域課題の両立を

こうちSDGsガイドブック東洋町

高知県は、「SDGsの広がりによる持続可能な地域社会づくり」を掲げ、県内事業者によるSDGsの達成に向けた取り組みを推進しています。

今回は、株式会社オランクにおけるSDGsの取り組みを紹介します♪

【現在の取り組み】高知の美しい海を守り 持続可能な事業の創造を

東洋町甲浦湾周辺の海で起こっている、海藻や海草の深刻な死滅現象=「磯焼け」に衝撃を受けたことから、海洋自然環境の保全活動に取り組み始めた「株式会社オランク」。磯焼けの背景には、海水温の上昇や、それにともなうウニ類・藻食魚の増加といった生態系の変化がある。マリンレジャーを営む同社は、自ら海中に潜り、これらの駆除や耐性藻の植樹活動を実施。藻場の再生に貢献している。

再生した藻場は「海の森」となり、地球温暖化の最大要因であるCOの新たな吸収源=「ブルーカーボン」としても機能する。ブルーカーボンと地域の課題解決を結びつける地域団体にも参画しながら、海藻の産業化・ブランド化を通じて、地域に持続可能な事業を創造し、さらなる藻場の再生に繋げる好循環を作り出そうと挑戦を続けている。

【今後の取り組み】再生した海藻を活用するビジネスモデルの確立

再生した藻場や海藻を資源に、新たな価値を創造することが今後の目標。同社のグランピング事業で海藻料理を提供したり、料理人からの海藻の受注生産も構想している。  飼料を必要としない海藻の生産は、海洋環境に負荷を与えない、新たなビジネスモデルとしての可能性を秘めている。

【メッセージ】代表取締役 福井 宣博さん

2030年に向けたヴィジョンとして、「ブルーカーボンイノベーション」という考え方はもちろん、新しい価値を創造していくことを掲げていきたいと考えています。地域で稼げるビジネスをつくり、その利益の一部を、さらなる環境保全の取り組みにあてることで、環境に還元する。そんな循環を実現していきます。

【企業情報】株式会社オランク

マリンレジャーサービスをメインに、東洋町に新たな観光産業を生み出している。また、「地域観光コンサルタント」活動にも力を入れている。

  • 株式会社オランク
    [創業]平成26年
    [従業員数]2名
    [住所]安芸郡東洋町甲浦708-18
    [電話]0887-29-3566
    [URL]https://oranku.co.jp/