首都圏でも話題沸騰! ウワサの「クラフトビール」イベントに潜入してみた!

「クラフトビールを識る会」潜入レポート

ニュース高知県中部

今、次々と新たな醸造所が造られ、次世代のスタイルが生み出されているクラフトビール。ブームを超えた「新たなビール文化」として全国各地に波及しており、首都圏、名古屋、大阪や京都では、すっかりこのNEOビアースタイルが、酒場で憩う者たちに定着化している。

編集部も各地で巻き起こる「クラフト旋風」を気にしていたところ、高知でも「クラフトビールを識る会」ワークショップが開催されると聞きつけ、思わず参席。主に高知の各飲食店オーナー達が集う中、潜入取材を敢行しました!

4月某日。高知市内某所で開催された「クラフトビールを識る会」は、近年「タップ・マルシェ」という画期的なクラフトビールサーバーを開発、全国の飲食店舗への導入を進めている「キリンビール㈱」が主催。


講師は「日本独自のビアカルチャーを開花させることを志す」を抱負に掲げる、スプリングバレーブルワリー・マスターブリュワーの田山さん。
“ワクワクするビールの未来”をつくるため、キリンビールの社内ベンチャーとして’15年に立ち上がったクラフトブルワリー「スプリングバレーブルワリー(通称:SVB)」のマスターブリュワーとして、日本のクラフトビール界を牽引していく一人である。

(田山さん=以下、「田」)「皆様、初めまして。田山と申します。私たちは、高知で新しいビール文化を作っていきたいと考えています。」

’近年のクラフトビール市場動向


(田)「世界的に見るとクラフトビール市場は急速に拡大しており、ピルスナービールが主流だったここ日本でも、近年若い世代、特に女性を中心にクラフトビール人気が伸びてきています。」
ふむふむ。そうですそうです、ここ高知でも、土佐山田産のクラフトビール「TOSACO」が現在大人気となっています。 …と、会場にはまさに、TOSACOの生みの親である「高知カンパーニュブルワリー」瀬戸口さんの姿も。

高知カンパーニュブルワリー 瀬戸口さん

そもそも、クラフトビールとは?

そもそもクラフトビールには定まった定義はなく、造り手が自由な発想で創るビールだという。なるほど、とにかく「自由なビール」という印象を抱く。田山さん自身も「説明するのが難しい。定義があってないようなもの」と語るから面白い。


(田)「私たちの考える「クラフトビール」とは、「造り手の感性と創造性が楽しめるビール」。ぜひ、造り手のこだわりを感じながら飲んで欲しい。そして、ぜひ食事とのペアリングを楽しんで下さい。」

そしてここから、実際にペアリングを体験。
参加者のもとには、6種類のクラフトビールがズラリ!

そして、各クラフトビールに合わせるペアリング用のおつまみ各種プレート。
おつまみは全て、「あえてコンビニ等で気軽に買えるものをチョイス」したそう。そう、こんな風に、クラフトビールは自分たちの好みや気分に合わせて、自由にペアリングをし、気軽に楽しめるビールなのだ。

クラフトビール好きのワタクシも思わずゴクリ。


ん〜 美味美味〜♡

今回のワークショップで思わず興味を惹かれたベスト3


1.ペアリング(食事との組み合わせ)
なんと、見た目のイメージや製作工程の擬似感で組み合わせるとうまくいくらしい。ローストした料理には色の濃いビール。色味が薄い料理には、同じく薄色のビールを。ワインでいうところの、赤身のお肉は赤ワイン、白身のお肉には白ワイン、といった感じだ!

その案内通りに、ビールと料理の色と味で合わせたペアリングを頬張ると、「確かに! これはベストマッチ!」と、アチコチから参加者達の声が。

2.ましまし/しっくり/びっくり
ペアリングにおいて、相性がいい組み合わせを見つけるには、この3つを覚えておこう。
①相乗:風味が強調される…ましまし!
②調和:うまく合わさる…しっくり!
③変化:新たな風味が生まれる…びっくり!

3.ビールは造り手しだいで味が大きく変わる!
ワインなどと違い、ビールは原料も製法もある程度自由であり、作り手の腕が光るクリエイティブなものであるということ。SVBで開発にトライした原材料例一覧の中にも、なんと「かつお節」「ホンビノス貝」「昆布」など、一部驚きの原材料が…!

ふむふむ。識れば識るほど奥深く、面白く、色んなクラフトビールを味わってみたい!!
と、いうことで… 「タップ・マルシェ」によるクラフトビールを味わえるお店は下記のキリンビールホームページから確認を。

https://www.tapmarche.jp/DrinkableShopList.jsp


【会場に来ていた、参加者の声の一部をご紹介!】
タップ・マルシェを導入し、クラフトビールを提供しているお店の皆さん☆


苦めが好き・軽めが好き、などお客様の好みに応じてクラフトビールの提案をしています。種類が豊富で期間限定のものもあるので、例えばバレンタインには「チョコレートスタウト」など、季節感のあるものをチョイスできるのも面白い☆(ENさん)


このWSで、どんな料理と合うかを勉強したところ。とてもいい勉強になりました。ワインを楽しむのと同じような感じで、実感としてビールが好きな人よりも、ワイン好きの人がクラフトビールを楽しんでいる印象がありますね。(リトルパワーズさん&コールマン56さん:リトルパワーズさんはタップ・マルシェ導入検討中)

ここ最近、クラフトビールのオーダーが増えてきています。主には女性向けにチョイスをして提案をしていて、それが人気になってきていますね。今はクラフトビールとのタイアップメニューを作っているところで、積極的にペアリング提案をしていきたいと思っています。(土佐地Baru Sendoさん)

今回のワークショップで発見したペアリング手法やその感想について、筆が止まらない様子の皆さん。

そして、編集部は田山さんにインタビュー。

田山 智広(たやま ともひろ)氏
87年にキリンビール㈱に入社、’90年代に留学したドイツでは酵母の研究に携わり、’01年からはビール開発に邁進。そして現在、商品開発研究所の所長であり、キリンビール社内ベンチャークラフトブルワリー「SVB」のマスターブリュワーを務める。

-田山さん(SVB)の考える、クラフトビールのスタイルとは?

「新橋のガード下で、グデングデンに酔っぱらうサラリーマン達の姿… そんなイメージがビールに染み付いてしまっていると感じます。若い人たちから見ると、遥か昔を感じるスタイルと言うか。クラフトビールのいい所は、そうしたスタイルを打ち破れること。従来のビールのように「グデングデンに酔う」ものではなく、「ビールのある時間を楽しむ」。いつもと違う空間で、いつもと違うビールを飲む。私たちキリンビールが開発したクラフトビール専用サーバー「タップ・マルシェ」には、名だたるブルワリーさんが賛同してくれて、滅多に飲めないビールも気軽にタップ・マルシェで楽しめるようになりました。主に、女性を中心に人気を博していっていますので、今後は女性が「ここ行きたいんだけど」と男性をグイグイ引っ張って行く光景が広がるのも、なんだかいいですね(笑)。ぜひビールの新しい世界を知ってほしいと思います。」

-首都圏で見せる広がり

「意外性も含めて、今までとは違う接点を結べるのがクラフトビール。例えば都会では、コインランドリーや映画館でもクラフトビールを楽しめます。コインランドリーはまるでカフェのような空間になっていて、シネコンでも、クラフトビールは大人気。居酒屋だけではなく、様々なお店、様々なカルチャーと色んな接点を持ち、ビールの世界観がどんどん広がっていっている事を、もっともっと若い人達に知って欲しいですね。」

-初めてのクラフトビールを存分に楽しむコツは?

「やはり今日のワークショップでご案内したとおり、食事とセットで考えるのが最もよいと思います。海外では、料理を何も口にせず“ひたすらクラフトビール”というスタイルでの飲み方が多く、日本と違ってビールそのものを楽しむ文化が強い(ロンドンのパブに代表されるように、意外と料理は大した事がなかったり、とか)。しかし日本は、どんなお酒も、料理とともに楽しむという文化が根強いですね。クラフトビールのペアリングは本当に無限大で、色々と自分好みのペアリングを見つけていくうちに、どんどんクラフトビールが好きになっていくと思いますよ。」

-クラフトビール専用サーバー「タップ・マルシェ」のいい所

従来、お店で「生ビール」を頼むと、そのお店の入れているメーカーの生ビールのみと、選択肢がないことが通例でしたよね。また、複数の生ビールをメニュー化しようと思っても、その数だけお店に大きな樽を入れるのは大変。だから、決まったピルスナービール以外の導入がなかなか進みませんでした。それが、4種類のクラフトビールを3Lずつ充填でき、省スペースのコンパクトなサーバー、樽を置いておく必要のない「タップ・マルシェ」の登場により、色々なクラフトビールを“生ビール”で気軽に楽しめるようになった。お客さん主体で自分の好きなビールを常に選ぶ事が出来ますし、提供する飲食店側にとっても、例えば季節に応じた期間限定的なクラフトビール提案などができます。ぜひ、お店で生のクラフトビールを楽しんでみて下さい!

 

 

…今こうして、全国で新たな広がりを見せている「クラフトビール」。
アナタも、ぜひタップ・マルシェ導入店舗でお好きな生クラフトビール×食事の「お気に入りペアリング」を見つけてみては?

■商品に関するお問い合わせはキリンビールへ(お客様相談室0120-111-560)