大人も子どもも楽しめる絵本のススメ

「絵本は子ども達が楽しむもの」と、思っている方も多いと思いますが、実は大人にもおすすめ。今回は、えほんのたねの皆さんに、子どもも大人も楽しめる絵本の魅力を教えていただきました。

えほんのたねの活動

「絵本をもっと多くの人に届けたい」という思いで、2019年3月から活動中。メンバーは、絵本が大好きなこちらの3名で、読み聞かせ活動やエビデンスに基づいた楽しく学べる絵本講座を県内各地で行っている。

(中)逸見さん|えほんのたねの代表。自分の「生きづらさ」が絵本で和らぐ経験から絵本の力を知り、一人でも多くの方に絵本を届ける種まき中。

(右)川田さん|高知への移住がきっかけで、1997年から地元小学校での読み聞かせボランティアを行っている。現在は、高知市社会教育委員長 なども務め、絵本を使った社会貢献の種まき中。

(左)浦口さん|3人のお子さんの子育てが終わり、今度はお孫さんや義母さんに絵本の読み聞かせを行う中で、絵本の魅力を体感。幅広い世代の方に、絵本の魅力を種まき中。

絵本の魅力とは

(逸見さん)私は絵本を通して心が軽くなる経験があり、それが絵本の魅力の1つだと感じています。

大人になるにつれて、自分の感情を抑えたり、周囲に合わせたりする場面が誰しも増えると思うのですが、そうしているうちに自分の本当の気持ちがわからなくなったり、無理をしすぎて生きづらさを感じている方がいると思います。

私自身も、人に迷惑をかけないようにしなくちゃとか、ちゃんとしなくちゃとか、自分が我慢すればいいと、いつも周りを優先していて、自己肯定感もどんどん低くなっていました。

何をするにも、頭で考えすぎてしまっていたのですが、絵本を読んでいると、心のままに感じたことを大切にしたいと思うようになり、ちゃんとしなきゃと強張っていた緊張感もほぐれていくような、肩の荷が降りるような、ありのままの自分をもっと大切にできるようになりました。それが絵本の魅力だと感じます。

(川田さん)絵本の魅力はたくさんあるのですが、例えば、親子で絵本を楽しむことで「個」育てができるのが魅力だと感じます。

絵本には、優しくて温かくなる言葉も多く、絵本を読むことで、人が生きていく上で大切な根っこになる部分、例えば自己肯定感や想像力も育まれていきます。

例えば、『がるるにんじゃになる』(:ふじかわ たかこ)は、主人公のオオカミが周りに流されず、自分らしさを見つけていくお話なのですが、読み終えると自然に勇気が湧いてきます。

自尊心を育むと言うと難しく聞こえますが、子ども達に伝えたいことを絵本を通じて伝えることができますよ。

(浦口さん)絵本の読み聞かせを繰り返し行っていると、1歳になる孫が何冊も集中して聞けるようになり、その変化に家族みんなで驚きました。

県外に住んでいたり、感染症の拡大で直接会えない時間も増えたのですが、オンラインでの読み聞かせを通じて、関わり続けることができたのも絵本の魅力だと感じています。

子ども達だけではなく、私の場合は同居している義母さんにも絵本の読み聞かせをすることがあります。

徐々に身の回りのことを1人でするのが難しくなり、テレビを観ても笑わなくなった義母が、顔をほころばせながら絵本を純粋に楽しんでいる姿を見ると私も嬉しくなり、絵本で心を通わせることで、コミュニケーションもとりやすくなりました。それも絵本の魅力ですね。

おすすめの絵本

(逸見さん)書店や図書館の本棚の前に行くと、タイトルや絵が気になる絵本が見つかると思います。どうして惹かれたのかわからなくても、ビビッとくる1冊があると思うので、その直感を大切に手に取ってみてください。

例えば、『わたしとなかよし』(:ナンシー・カールソン)という絵本は、自分を大事にすることの大切さを教えてくれる絵本です。ページをめくる度に、かわいらしいイラストと、前向きなメッセージがどんどん出てきて、シンプルだからこそ余計に伝わってくることがあり、短いお話なので疲れていてもさっと読み終えることができます。

(川田さん)絵本は知育教材のように扱われることもあり、保護者の方がそれを選んで積極的に読み聞かせてあげるのもいいと思うのですが、私はお子さんが選んだ本をぜひ読んであげて欲しいと思っています。

いつも同じ本を読んでいたり、内容が怖いものを読んでいたり、もっと違う本を読んで欲しいのにと思うことがあっても、「これが好きなのね」と、お子さんが選んだ本を大切に、一緒に楽しんで読んであげてください。絵本を通してお子さんの好きなことや個性を知るチャンスです。

(浦口さん)絵本を読むことで、自分の心の整理ができることもあります。

例えば、ずっと大事に飼っていたペットが亡くなると、大きな喪失感からなかなか立ち直れないと思うのですが、私は『ずーっと ずっと だいすきだよ』(: ハンス・ウィルヘルム)という絵本を見つけて、亡くなる前から毎日読み聞かせしていました。

絵本の中の「ずっとだいすきだよ」という言葉を、亡くなる前から亡くなった後も伝え続けたことで、少しづつ心が落ち着きました。自分と似たような状況の主人公が出てくる絵本を手に取るのもおすすめです。

読み聞かせのコツ

▲写真の絵本は、『そこでええはなさかせてや』(著: はっとりひろき) ※掲載許可を得ています。

「絵本を読んであげないといけない」「上手に読むにはどうしたらいいのか」と思うと大変になるので、まずは読み手自身がリラックスして楽しめるといいですよね。

お子さんに読み聞かせを行う際は、親子の時間を楽しむ身近なツールとして、絵本を読んでいただければ嬉しいです。何冊も準備をするのが難しい場合は、同じ絵本を繰り返し読むのでも充分です。

絵本を読んでもらった時間、一緒にくっついていられた時間は、大人になっても温かい記憶として残ります。短いものだと1~2分で読み終えられるので、忙しいお父さんやお母さんも、お子さんとの楽しい時間を過ごしてみて欲しいです。

お問い合わせ


えほんのたねでは、読み聞かせ活動や絵本講座を開いています。もっと知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。

■心が育つIQ絵本講座|読み聞かせ方で絵本の効果が圧倒的に変わる! 読み聞かせが楽しくなる絵本の読み方実践講座(90分/3300円~)

■絵本de英語|英語絵本で楽しく子どもと遊んじゃおう! 親子で英語と仲良くなることができる絵本の読み方実践講座。(90分/3300円~)

■おなかの赤ちゃんに届ける絵本講座|パパにもおすすめ! おなかの中にいるときから絵本で気軽に簡単に胎教ができる絵本の読み方実践講座。(時間・受講料/応相談) など

詳細・お問い合わせはこちら

本文で紹介した絵本

■『がるるにんじゃになる』(著:ふじかわ たかこ)
■『わたしとなかよし』(著:ナンシー・カールソン)
■『そこでええはなさかせてや』(著:はっとりひろき)
■『ずーっと ずっと だいすきだよ』(著:ハンス・ウィルヘルム)

絵本には、子どもも大人も楽しめるの魅力がたくさん。1人でゆっくり、親子で楽しく、ぜひもっと身近に楽しんでみてくださいね♪