「漁師が釣って、漁師が焼いた」のCMでおなじみ、「明神丸」。今や全国にその名を轟かせている、元祖藁焼きカツオタタキの名店ですよね。
今回は、そんな「明神丸」さんを、編集課の水野が深堀り! 美味しさのわけや、そのひと節にかけられた思いを取材しました。
目次
県内6店、県外6店舗展開
とくにひろめ市場内にある「明神丸ひろめ市場店」には、平日・休日関係なく、長蛇の列ができるほどの人気ぶり。
人気の秘密は、圧巻のパフォーマンス!
なぜこんなにも人気なのか。
それは、行列の先に見えるこの炎!
国産の藁をたっぷり使い、高く上がった火の中に、自慢のカツオを潜らせ焼き上げる圧巻のパフォーマンス。
約800〜1000度の高温で一気に焼く、中々お目にかかれない光景に、思わず「おぉ〜」と歓声が上がります。
「明神丸」の顔とも言える「藁焼きタタキ」
約1分程度でパリっと焼き、温かいうちにカット。黒潮町産天日塩をふりかければ、看板メニューである「藁焼き塩タタキ」(小 730円)の出来上がり。
藁の香ばしい香りと絶妙な脂の乗り加減、天日塩がカツオ本来の美味しさを生かしており、納得の美味しさ。
身の厚みと、温かなまま頂けるのも、なんとも高知らしい。
※店舗詳細はページ下記
「明神丸」森下社長に、スペシャルインタビュー
「明神丸」社長・森下幸次さんに、今回特別にお話を伺いました!
会社設立のきっかけ
水:「明神丸」といえばテレビCMでよく見かける、1本釣りのシーンが印象的です。
グループでカツオを釣るところから販売まで自社で手掛けておられるんですよね!
森下社長:はい。元々は「明神水産」として漁業・製造業をスタートさせました。
「明神丸」は、グループ初の飲食部門として、「ひろめ市場」のテナントが空いたことをきっかけにオープンしたんです。
苦難の連続だったオープン当時
水:オープン当時から今のパフォーマンススタイルだったのでしょうか?
森下社長:最初は加工商品を販売する形でした。オープン日はゴールデンウィークだったこともあり大盛況だったのですが、その後はパタリとお客さんが来なくなってしまったんです。
私は当時、ひろめ市場店の店長を務めており「この状況をなんとかしないと」と、毎日毎日いろんなことを考えていました。
水:考えたこととは…?
森下社長:実は私は元漁師でして、「自分の知っている、本当の美味しいカツオを届けたい」という思いが強くありました。
「藁の香りをより楽しめる」「炎の中で焼き上げ、目でも楽しめるパフォーマンス」に注目し、現在に至ったんです。
お客さんが来なかった時期は本当に苦しかったですが、今ではこのスタイル・美味しさにみなさんが喜んでくれて、本当に嬉しいです。
本当の味を届けたいからこその、強いこだわり
水:やはり「本来の味」に対するこだわりは熱いんですね!
森下社長:はい。そして「明神丸」の漁獲高は10年連続全国1位に輝いています。
一本の竿と自分の腕だけで一匹ずつ鰹を釣る「土佐1本釣り」は、カツオの身を痛めにくく、質のいい状態を保ち、美味しいさをそのまま届けられる秘訣でもあります。
ご家庭で楽しめる「明神丸」のカツオ
水:「明神丸」のカツオはお家でも楽しめるんですよね?
森下社長:もちろんです。定番の「塩たたき2節セット」(3132円)は、塩たたきをご家族でたっぷりと楽しんでいただけます。
森下社長:そして、温かいシーズンにおすすめなのが、こちらの「ワラ焼きBBQセット」(3980円 ※写真はSサイズ)。
キャンプシーンで藁焼き体験が楽しめる、藁、薬味、カツオやサーモンなどが入った、手軽なBBQセットです。
次の目標は?
水:最後に改めて、未来へ向けての目標を教えてください。
森下社長:私は、カツオにはまだまだ色んな可能性があると思っており、いい物だからこそ高知県内はもちろん、県外の方へもどんどん発信していきたいと考えています。
地元企業として、高知のカツオの魅力を伝えるべく、これからも仲間達と一緒に日々頑張っていきます!
まとめ
森下社長をはじめ「明神丸」のみなさん、ありがとうございました!
漁師だからこその熱い思いをもつ、地元企業。
美味しいカツオと素晴らしいパフォーマンスで、これからも全国にどんどん広まっていくはずですね♪
ぜひみなさんも店頭で、美味しいカツオをお試しください!