ひと手間加えた寿司と気さくな大将の人柄についつい通いたくなる
鮮度の良い魚をそのまま握るだけでなく、ヅケや酢じめなど素材の良さを活かした仕事を施す「江戸前寿司」の本質を、ここ高知でも堪能できる「すず木」。
寿司下駄に並ぶは、マグロやコハダといった江戸前定番のネタをはじめ、金目鯛やかつおなど高知ならではのものも。江戸前伝統の赤酢を使った赤シャリで握り、目にも美しい握りが揃う。
マグロ、白身に光り物のコハダ、穴子やウニ、イクラ、エビなど10貫の盛り合わせとなる「寿司盛り合わせ(松)」(税別3500円)。
それぞれのネタに沿った工夫が光る仕上がりとなっている。盛り合わせは竹や梅も用意。
うなぎの蒲焼に山椒ではなく、主張し過ぎない胡椒の風味が活きた「うなぎ胡椒焼き」(税別1500円)。
また、真鱈の白子にポン酢ではなく卵の黄身を合わせるなど、一品ものにも大将独自の工夫がキラリと。
そんな腕のいい大将ながら接客は気さくそのもので、今夜もつい寄りたくなる。全国から取り揃える日本酒もすすむ絶品寿司だ。