和洋織り交ぜた逸品揃う独自のスタイルで、寿司店の可能性を拓く
まるで洒落たカフェのような雰囲気で、本格派の寿司が楽しめるとあって、2019年のオープン以来、早くも多くの常連客を獲得している。
アラカルトも揃うが、5500円からあるコースなら、存分に同店の魅力を満喫できる。
前日までに要予約のコース。メインの盛り合わせ8貫（写真は3貫追加）のほか、デザートまで計7品を提供。おまかせは6貫2500円〜。ネタの素材に合わせた醤油が塗られ提供。
「オリジナリティを大切にしたい」とは、店主の渡邉由紀夫さん。和食を中心に洋食経験もあり、コースにも登場するステーキなどから、技量の高さを見せてくれる。「ミニラーメン」の存在もユニークだ。肝心の寿司は、ネタの味わいを最大限に引き出すため、3種類の醤油を使い分け、シャリはあっさり味。
「ネタをいつも良い状態で保管したい」とネタは木箱に入れて、提供する前にお客に披露する。
清潔感のある白い壁と肌触りの良い木製カウンターが印象的な店内。店内奥には個室もある。
「大切な人と大切な時に使っていただきたいです」と語る渡邉さんの言葉に、経験豊かな料理人としての矜持を見た。