おちょこに入れてもらった日本酒は一口で飲み干すのが礼儀だと最近まで勘違いしていました。
日本酒に付き合ってくれる人、だぁ〜〜〜いすき! メディア制作課 村田です。
……文字にすると、なんとも恐ろしい導入からはじまりました。
飲みの席で美味しいご飯がどんどん出てくるのに、炭酸入りアルコールでお腹が膨れるのが嫌…でも酔っ払いたい! と様々な欲を叶えるがため日本酒を飲んだのがきっかけで、今ではすっかり日本酒沼にハマっております。
さて、そんな日本酒の隣になくてはならない「刺身」。
今回は、多くの釣り好き・魚好きが確かな味わいを求めて暖簾をくぐる一軒をご紹介!
路地に灯る提灯
町の中心地にあるといえど、「一釣」が佇むのは帯屋町筋と中央公園の境。
陽が落ち、暗くなった裏路地に灯る提灯を目指して多くの人が訪れています。
居酒屋の王道をいく店内
4人席の掘りごたつ席の他、店主の手捌きを間近で見られるカウンターを完備。
入った瞬間から感じる活気は、THE・酒場らしい雰囲気で、それだけでもう酒が進みそう…。
「魚一本でやってます」と話す店主のこだわり
「店を開いてから18年経つけど、カツオの入荷がなかった日はほんと数えるくらいしかない」
と話すのは店主の林さん。釣り好きが高じて大阪から高知に移住してきたという経歴から垣間見えるように、魚への情熱は人一倍。
腕前は、毎夜カウンターで刺身を目の前に、頬を染めるおじさん達がすべてを物語っているように見えます。
モンヅマ鰹の刺身(時価)
普通のカツオとは違い、小さな群れで泳ぐモンヅマ鰹は、その生態からお店に並ぶことはそう多くありません。その味わいはカツオ類の中で一番美味しいと評されることも。
「いいもん出すき、美味しそうに撮ってよ!」
と林さんのお言葉をいただき、身が引き締まる思いで撮影させていただきました!
「美味しいカツオはお化粧をしている。」
皮目にある白さ、表面の艶、血合いの紅の鮮やかさ。その美しい一切れを口に運ぶと、跳ね返るような弾力と旨味がいっぱいに広がります。
わさびや醤油も一手間加えた自家製のもので、カツオの旨さを引き立てつつ、ふんわり華を加えるような香りが加わります。
酒盗(500円)
酒を盗む、と書いて「酒盗」。
その名の通り、濃い旨味と塩味に柚子の香りが加わり、酒がするする体内に納まっていきます。
実は私、酒盗特有の香りに苦手意識があったんですが、一釣さんのものは最初に柚子が香るおかげで、全体の印象がすっきり爽やかで食べやすかったです👌🏻
酒盗入門にぜひ!
「一釣」まとめ
取材させてもらった日は「モンヅマ鰹」を出していただきましたが、他にもスマ鰹や葉鰹などの珍しい種類が並ぶ日もあるそうです!
日本酒のラインナップは、高知県内の酒蔵の冷酒のみ。この潔さもたまらないですね。
最高の刺身をアテに、おちょこを空にしに行きましょう〜!