高知市中心部、高知城のすぐ向かいにある「高知城歴史博物館」へやってきました。※9月12日まで休館しています
高知城歴史博物館といえば、土佐藩主・山内家にまつわる資料が沢山展示されていますが、今回は「刀剣ファン」と「仁淀ブルーファン」必見の展示をご紹介していきます!
目次
「ジョーハク 刀剣 強化月間 第2弾 南海太郎」 小野大輔さんの音声ガイドにも注目!
まずは「刀剣」の展示から。鑑賞がより楽しくなるように、基礎知識から学べるようになっています♪
最近は、舞台やミュージカル化もされた「刀剣乱舞」の影響もあり、若い女性からもとっても人気なんだそうです!
今回は、佐川出身の「南海太郎」が作った刀を全部で3振(さんふり)展示。
意外にも江戸時代には侍でも刀を抜くことはほとんどなく、スペックの高い刀を持っていることがステータスだったとか。「現代でいうと、スポーツカーのような感じです」と学芸員さんが教えてくれました。そんな中、南海太郎は華やかな飾りなどは重視せず、きちんと切れる質の良いものを作るというこだわりがあったそうです。
こちらは展示している3振の中でも仕上がりが一番綺麗な作品。刀の模様は、一つひとつが全く違っているので、ぜひ間近で見比べてほしいです。
そしてこちらは、全長187cm! 迫力たっぷりの「大太刀」です。 ※写真ではその迫力が伝わりにくいかと思いますのでぜひ実物をご覧ください(笑)
南海太郎が1人で編集・出版まで手がけた「新刀銘集録」も展示されています。南海太郎が、刀の研究者としての評価の方が高かったというのも頷けます。
そして今回の展示で、もうひとつの見どころ(聞きどころ?)は、佐川町出身の声優・小野大輔さんがナレーションを務める音声ガイド! この音声ガイドを聞きに訪れるというファンもいるんだとか。
奥深い「刀」について、より楽しく鑑賞できておすすめです!
「地域展 仁淀川〜流域の歴史と文化〜」「仁淀ブルー」の名付け親・高橋宣之さんの映像作品も!
続いて、「地域展 仁淀川」の展示をご紹介。展示室に入ってすぐ、「仁淀ブルー」の名付け親といわれる高橋宣之さんが撮影した映像が、目に入ってきます。
四季をテーマに、高橋さん自ら編集。仁淀川の景色のみならず、地元のお祭りや集落の様子までを見ることができます。
仁淀川流域の全体像や歴史から始まり、上流・中流・下流域それぞれに分かれて紹介されています。
それぞれの地域からお借りしたという文化財は、なんと弥生時代から大正時代まで。当時の暮らしを想像できておもしろいですね。
こちらは、戦国時代に仁淀川流域の有力者であった、片岡氏ゆかりの「薬師如来坐像」。
裏側に墨書が発見され、片岡氏ゆかりの仏像であることが分かったそうです。
仁淀川町別枝の「秋葉まつり」で実際に使用されている「鳥毛」を体験できるコーナーも。なかなか持ち上がらない(笑)お祭りでは、重さ6キロもある毛槍を投げ受けるそうで、驚きです。
そのほか各地域で開催されているお祭りの衣装や道具、獅子舞からお神輿まで、貴重な品々が並んでいました。
2階の展示コーナーでは、写真家・小林勝利氏による写真展も。仁淀川流域に暮らす人々の人生が垣間見え、なんだか懐かしい気分になれます。
現在3階ロビーにて開催中、来館記念の「重ね捺しスタンプ」にもチャレンジ! 全部で5つのスタンプを重ねると…
博物館から見える景色が現れました! 緑のスタンプをしっかりと押していた様で、「新緑溢れる高知城」が完成です。私は職場のデスクに飾ってみましたが、ポストカードとしても使えます♪
展示を楽しんだ後は、2階の「珈琲館 イストワール」でひと休み
今回の仁淀川展に併せて誕生した「仁淀の清流ブルークリームソーダ」(650円)は、色もお味も爽やか! 仁淀ブルーの色を出すのが難しいらしく、お店の方がいつもこだわって作ってくれているそうですよ♪
ちなみに、博物館のスタッフさんイチオシの「チーズトースト」もチーズたっぷりで美味しそうでした…イストワールさんのInstagramでチェックしてみてください。
じっくり楽しめる展示が盛り沢山、「高知城歴史博物館」へぜひ足を運んでみてください♪
開催期間/「ジョーハク 刀剣 強化月間 第2弾 南海太郎」8月23日(月)まで
「地域展 仁淀川 〜流域の文化と歴史〜」9月5日(日)まで
※新型コロナウイルス感染拡大の為、9月12日まで休館となり、展示は終了いたしました。