土佐酒を堪能し、高知の魅力を再発見する夜

女はしご酒高知県中部

とりあえず生の後は、もっぱらハイボールか日本酒な川﨑です。
最近は酒屋さんに行って、今日の1本を買って帰るのが楽しみなくらい日本酒沼にどハマり中。

そんな私が今回訪れたのは、高知のお酒・土佐酒を味わえる3軒。
一口に土佐酒と言っても、その味わいは千差万別。と言われていますが、私の中で高知のお酒は辛口でキレがあって食中酒にピッタリというイメージ。

高知にも19の酒蔵がありどれも個性的でそれぞれに魅力があります。

寿司職人20年の大将が握る絶品寿司と美丈夫しぼりたて

まず訪れたのは「寿司和菜 濱」。
金屏風のような外壁と重厚な扉にドキドキしながらお店に入りました。

板場に立つのは高知でお寿司を握って20年の濱田さん。9年前に独立してこちらのお店をオープンしたそうです。カウンターはどの席も予約の札が立っていて、人気ぶりが伺えます。私も予約しておいてよかった〜

「何を食べよう」と寿司ネタや一品料理のメニュー表をきょろきょろしていると、「今日はサバがいい感じ!」と気さくな店主。お任せで5貫握ってもらうことにしました。

こちらがお任せ握り5貫(2211円)。左から、イカ、生まぐろ、白身、たまご、サバが並びます。魚は須崎市や高知中央市場、瀬戸内を中心に、マグロは豊洲から仕入れているそうです。厚みのあるネタとあまりお酢を感じさせないシャリが美味し~

店主オススメの濵川商店・美丈夫しぼりたて(1320円)をグラスで♪

新酒ならではの瑞々しい香りと、すっきりした口当たりが、お寿司の美味しさを引き立たせると共に、次のネタへの切り替えにもなるお味。

ちなみにお通しは、どろめと牛すじ煮込みっていうこれまたお酒に合うやつ!

「まだ食べれるならグラタンはどう?半分のサイズで作っちゃお!」と、店主のご好意で登場したのは「寿し屋のグラタン」。お寿司屋さんなのに、グラタンがとっても人気なんですって。海鮮が入っているのがお寿司屋さんならでは。

ちなみに、一口サイズの小いなり寿司も人気があり、お店ではもちろん、テイクアウトする人も多く、この日もカウンターで順番を待つ小いなりがズラリと並んでいました。

 

一風変わったおでんと県内外の日本酒が揃う店

次にやってきたのは、「吟座於傳」と書いて「ぎんざおでん」と読むこちら。
一般的なおでんではなく、一手間加えたアレンジが目を引く創作おでんを提供しています。

店内には県内外の日本酒のラベルが所狭しと貼られていて、品揃えの良さに期待が高まります!

せっかくなので、おでん鍋が見えるカウンターのど真ん中を陣取っておでん鍋をチラリ。
毎日出汁をとっておでんを仕込んでいるので、お出汁は透明でキラキラ~その中に注文を待つおでんたちがゆらゆら。

おでんメニューはこちら。
定番から変わりネタまでおでんだけで30種ほど。これは迷う!
盛り合わせでの提供ではなく一品一品お皿で出すと聞いたので、SNSでもよくみるたまご(440円)をお願いしました。

たまご登場!
半分にカットして、上には溢れんばかりのいくらが乗ってるんです~
ビジュ良すぎる!美味しそう!

おでんは、大根なら4等分にカットしてとろろ昆布がかかっていたりと、色んなスタイルで登場するので、どんな風に出てくるのか来店時のお楽しみに!店主のおすすめはさつまいもだそうです。

お通しはお茄子の煮浸し、春雨、そしてなんと鯨の煮物!ニンニク葉も一緒に煮てある私の好きなやつ!嬉し~

お酒はどうしようと迷っていると、「仙頭酒造の土佐しらぎくの限定酒を当店用に詰めてもらったオリジナルの日本酒があるよ」と教えてもらったので迷わず注文。
お猪口も職人さんにオリジナルのものを作ってもらったそうです。
こちらはショットで1000円。オリジナルお猪口&受け皿にまけまけ注いでくれて、ショットと言いながら八尺(144ml)入るので、ほぼ一合楽しめます。

もう一品は、来店する7割のお客さんが注文するというきゅうりの梅みそがけ/440円。きゅうりが美しく飾り切りされて出てきます。
梅味噌は店主が梅から自分で漬けて味噌を和えた自家製。この味噌だけでも酒が進む~

19蔵の土佐酒を少しずつ楽しめる土佐酒専門のバーで締め

ラストは柳町から移転してきた「土佐酒バー」さん!
白が基調のお店に、可愛い暖簾と杉玉が目印です。

お店の壁一面に酒瓶がズラッと並んでいて、馴染みのものから始めてみるラベルまで様々。
飲みたいお酒の種類に合わせてセット選べます。

どれもワンショット30mlを3杯セットで出してくれるので、色んな蔵のお酒が飲めるのもお店の魅力。

とはいえ、何を飲んでいいのやら迷ったら、目の前の店主に相談するのが正解!

「どの蔵を飲もうか迷っています」というと、「地元酒って飲んだことある?」と店主。

この蔵ならこのお酒!と誰もが聞いたこと銘柄もいいけれど、その蔵がある土地で地元の人がずっと飲んできたお酒もオススメと教えてもらい、地元酒ばかりを注いだ本日セット(800円)に決めました。

それがこちら!

左から、濱川商店の濱乃鶴、南酒造場の玉の井、アリサワ酒造の鳴子舞と、どれも創業当時から蔵を支えてきた歴史を感じるものや、当主の意気込みが伝わってくる一杯。

高知にいても飲む機会が少ない地元酒は、高知のお酒ってやっぱり食中酒にピッタリ!と改めて思うキレの良さがありました。

ちなみに土佐酒バーさんにはテーブル席もあるので、日本酒を囲んで仲間内で語らいたい人にもおすすめです。

今回のお店いかがだったでしょうか?

高知県民にはもちろん、高知に来たらお酒を飲みたい!と思っている人にもおすすめしたいお店ばかりなのと、店主の皆さんがとってもお話しやすい人たちなので、お料理やお酒に迷ったら、相談しながら注文してみてください!

そこから広がるお話でさらに楽しいお酒の時間になりますよ!

 

【今回のお店】

 

【一軒目】
寿し和菜 濱
はま
高知市帯屋町1-2-16
☎︎088-875-0377
営/18:00~23:00
休/日曜・祝日
P/無し

【二軒目】

吟座於傳
●ぎんざおでん
高知市はりまや町2-1-10
☎︎088-871-6556
営/18:00~22:30(OS22:00)
休/日曜
P/無し

【三軒目】
土佐酒バー
とささけバー
高知市はりまや町2-11
☎︎090-1578-5759
営/18:00~24:00
休/水曜
P/無し