現在、東京のヒップホップシーンでメキメキと存在感を増しているラッパー、「ID(アイディー)」さん。
2020年もさっそく年明けから、AbemaTVで放送された「フリースタイルMonsters War2020」にて、会場を沸かせるラップバトルを披露。彼のパワフルかつ本質をつくラップ、さらに相手に対するリスペクトのこもった戦い方は、まさに胸熱でした…!
そんなIDさん。実は、我らが高知県、土佐市出身!! なんと嬉しいことに、「ほっとこうち」にも遊びに来てくれました!
ということで今回は、ザ・「ほっとこうち」的、IDさんのインタビューをお届けしますよ〜。
目次
◾️まずはIDさんのご紹介!
昨年の9月にリリースされた、IDさんのアルバム『INSTANT DOPE 10000ft』。Youtubeにアップされたミュージックビデオも16万再生を突破しています。
さらに、あのZeebraがメインMCを務めるTV番組「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日)にも、レギュラー出演。
IDさんは、まさにヒップホップシーン期待の新星なんですね。
190cm超えの長身と日本人離れしたルックスを活かして、モデルとしても活動しているそう。
◾️IDさんと高知のお話
そんなIDさん、「母親が土佐市出身なので、フツーに高岡育ちですよ」とのこと。「仁淀川の河口大橋で川遊びしたり。子どもらしい、ふつうの感じ」と、意外にも平凡だった様子。「山行ったり、川行ったり、海だったら泳ぐとか、自然のなかで遊んでましたね。」なんとも高知らしいですね♪
「どんな少年時代だったんですか?」という質問には、「よく散歩してました。考えることが好きなので。アイデアをかたちにするのが好きな子どもだったので、小さい頃はレゴで遊んだり。あとは、本を読んだりしてましたね。」
のちにラッパーとして活動するようになる音楽的な素地は、お母さんの影響なんだとか。家にあったラップやブラックミュージックのミュージシャンたちのCDを日常的に聴いていたそうですよ。
◾️IDさん的、オススメ! 高知グルメ!
そんな高知の思い出話を聞いていたところ、「ほっとこうち」的には欠かせない、高知のグルメネタも入手!
「17歳のとき、廿代町の「土佐市場寿し」でバイトしてたんですよ。」高知はカツオのたたきがご当地グルメ。とはいえ、「ここのわら焼きたたきは、本当に旨くて。わら焼きを体験できるのも楽しいですよ。」「お寿司もモチロン美味しいんですよ 笑。」
みなさん、これは要チェックですね!
◾️IDさんが目指す音楽性
やがてIDさんは上京。東京の知り合いに勧められてヒップホップを口ずさんだとき、内心から湧いてくるものがあり、そのまま現在の活動に至る、とのことです。
「IDさんが目指す音楽性は?」というやや抽象的な質問には、こんなふうに答えてくれました。
「ヒップホップだけど、聞いていると景色まで浮かぶような。良い意味でBGMになりうる存在というか。」
「全体的には、人間の暗い部分も含めて、聞いてくれる人と自分の存在を同時に肯定できるような感じ。それを、人間の本質にうったえかけるような温度でやれたら、と思ってます。」
「これから、どんなパフォーマンスを見せていきたいですか?」という質問には、
「ステージは、演じる側だけで完結することはなくて。オーディエンスのほうからうったえかけられて、自分のパフォーマンスが上がる。全員で共有する瞬間があるんです。」「今日会うけれど、今日よりも先に進んでいく、深まっていく。そんな瞬間を感じてほしいですね。」
と答えてくれました。
IDというネームにはいくつか意味があるそうですが、「身分証明書」と同じ意味の「ID」のほか、「Instant Dope」=深い瞬間という言葉も重ねられているそう。IDさんが魅せる音楽を通した深い瞬間に、ぜひ立ち会ってほしいですね。
◾️IDさん的! 高知の人に聴いてほしい音楽3選!
ここからは高知の音楽好き必見! IDさんおすすめのアーティストを3組、無理を言って悩ませながら、教えてもらいましたよ! IDさんのコメントと一緒にどうぞ♪
1.Jamiroquai「Travelling Without Moving」
「自分の起源ですね。3歳くらいから聴いてました。」
なんとも、すごい家庭ですね…!
2.Gorillaz「Plastic Beach」
「高知はバンド好きが多いんですよ」というリクエストに応えてくれたオススメ。
「高知のバンド好きに聞いてもらいたいといったら、Gorillazですかね。小学校の頃、初めて買おうと思ったアルバムでもあります。」
2.Friday Night Plans「HONDA」
こちらは、IDさんと同じく東京で仲良く活動しているアーティストなのだとか。
「最近の東京のクラブシーンで、高知の人に知ってほしい一枚ですね。「HONDA」という一語から、日本人が共有している雰囲気を描いている。いまの音楽はここまできてるぞ、って感じですね。」
◾️IDさんの最新作について
IDさんの最新アルバム『INSTANT DOPE 10000ft』についても、少し詳しく教えてもらえましたよ。
「CDジャケットなどの装丁も含めて、航空機の空の旅がコンセプトになってます。離陸から航路の美しい景色、着陸までを楽しんでほしいですね。」
「タイトル「10000フィート」は、航空機の安定高度のこと。ヒップホップの価値が日本社会で安定した、という印象、そういうヒップホップの現状をこのアルバムで提示してます。」
「でも、本当に目指しているのは、それ以上なんですよね。10001フィートでも目指していきたい。自分のスタイルはなかなか日本では取り入れられないけど、こっちはどんどん先に進ませてもらいますよ、って感じで。そんな意気込みも込めています。」
『INSTANT DOPE 10000ft』は、IDさんの公式webサイト http://hyperurl.co/id10000ftからも購入できますよ♪
◾️最後に、IDさんからメッセージ!
最後になりましたが、高知でラッパーを志している若者たちに向けて、メッセージもいただけました!
「自分一人では立てない、と思わないでほしいですね。ヒップホップなら、『IDなんて俺、軽くとびこえられるし』という感じで、自分を信じて。内面をかたちにする努力を続けて、野心おもむくままに進んでいってください。」
「ただ、自分に対して恥ずかしくないキャリアであって。親や友達を泣かせるようなことはしないで。土地を背負わなくていいから。いずれ『背負ってほしい』と言われるようになれるから。」
「ほっとこうち」からは、「ぜひ、高知でもパフォーマンスを!」としっかり伝えておきました! IDさんの今後の活躍に、皆さんもぜひ、ご期待ください!