目次
高知家の水産業者さんに密着取材!
新型コロナウィルス感染症流行の影響を受ける高知県の水産業。
そんな中、厳しい現状に立ち向かう姿勢を見せる水産業者さんに密着しました。
【File No.01】
鯛の飼育のプロとしての意地!
安心・安全の美味しい鯛をお届けします
大谷漁業協同組合 タイ部会
会長 森光慶(もりみつ けい)さん
マダイの養殖が盛んな須崎市大谷。自然豊かなこの土地で、長年、鯛の養殖を続けてきた生産者たちが集い、鯛オンリーの生産者組合として立ち上がった「タイ部会」。湾に広がる生簀では、毎日、徹底した品質管理が行われ、安心・安全な鯛の飼育に取り組んでいる職人たちの姿が見られる。新型コロナの影響で、今年は出荷が大きく遅れてしまっているが、魚の飼育ペースを調整することにより、行き場を失う魚が増えてしまわないよう気にかけているほか、例年よりも県内への出荷数を増やすことで、県内の消費拡大にも貢献している。
会長の森光さんは「僕たちがやれることは少ないですが、美味しい鯛を育て、皆さんに届けることだけは絶対に変わりません」と熱い想いを語る。鯛を育てるプロとして、種苗のチェックから、定期的な健康度の調査、厳しい出荷基準まで、とことんこだわってこそのタイ部会。立派に育った自慢の鯛を、全国の食卓にお届けできるよう、これからも徹底した品質管理を続けていく姿勢だ。
天然に近い鯛を育てる
姿形・色彩・太り具合など厳しい出荷基準をクリアして出荷される鯛は、肉厚で大きく、天然の鯛と並べても、一切見劣りしない美しさを誇る。
大谷漁港の魚は鮮度がいい!
早朝から地域の水産業者さんによって「水揚げ」、「検品」、「活き〆」の作業が手早く行われる大谷漁港。出荷品の「鮮度へのこだわりは特に高い。
【File No.02】
高知県産は「うまい!」の証
鮮度抜群の地元のお魚で、
ぜひ地産地消を!
株式会社 みなみ丸
営業 田部 慎弥(たべ しんや)さん
カンパチ養殖発祥の地と言われる野見湾を拠点に、全国のご家庭や飲食店に「鮮度」と「うま味」を保った美味しい土佐魚を届けることにこだわり続ける「みなみ丸」。匠の技術と強いチームワークによる「水揚げから出荷までのワンストップ対応」を強みに、例年、養殖ブランド魚の極美勘八(カンパチ)や、海援鯛(鯛)、鰤やウツボなど高知県を代表する魚を全国各地へ出荷している。
しかし今年に限っては、新型コロナの影響が業界を直撃したことで、前年に比べて40%近く売り上げが減少。また、日頃から付き合いある生産者からも、日々心の悲鳴が届いているそうだ。「同じ業界仲間として、生産者さんの育てた魚に行き場を作ってあげたい」と語るのは営業部の田部さん。地域で小規模経営を行っているカンパチの養殖業者をはじめ、県内各地の生産者の供給の確保に繋げていけるよう、みなみ丸では積極的に地元の魚を仕入れ、県内の飲食店やスーパー、ネット販売等で地元のお魚需要を拡大している。
きわめて美しく。極めて美味しい。
極美勘八は大企業経営による大量生産ではなく小規模経営での養殖。 隅々まで目の行き届いた丁寧な飼育が可能で、一尾一尾高いクオリティを保ち、業界内でも喜ばれている。
便利で美味な加工商品も多数!
みなみ丸では、ご家庭でも調理しやすいフィレ加工(3枚下ろし)をはじめ、調理済み商品やオリジナルの調味料まで、お魚の加工品も幅広くご用意。