2008年7月号掲載 安達久美 club PANGEA

高知といえばタタキ。
ライブの打ち上げでめいっぱい堪能したいと思います!


●高知は初めてですか?
はい、初めてです。高知に来るのをすごく楽しみにしてたんですよ! リハーサル前に時間があったので、さっきメンバーみんなと桂浜へ観光に行ってきました。桂浜水族館にも行ってきましたよ。

●3月19日に発売された「WINNERS!」。ずばり聴き所は?
去年1stアルバムを発売したあと、ツアーに出たんですよ。多分50本ぐらいライブしたかな? ツアーが終わる頃には、1stの時には取れきれてなかったコミュニケーションがすごく取れるようになってました。それはもう家族同然ぐらいに(笑) 今回のアルバムでは、バンドの結束力みたいなものが音に表れているので、ぜひそんなところを聴いてほしいです。

●曲のコンセプトはどのように決めているんですか?
まず景色から入るんですよ。興味をそそられたものにヒントを得て、そこからコンセプトを決めて、という感じですね。例えば前のアルバムに「ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ」という曲があるんですが、これは動物園にいたゴリラが面白くて、それをもとにしたり、今回のアルバムの表題曲「WINNERS!」は、私の大好きなF1をイメージして作ってたり。いつもこんな感じで、日常のちょっとした事をヒントにしてます。

●13才の頃から同じギターを使っているそうですね。
そうなんです。もともとギターを弾き始めたきっかけが、5才上の兄の影響を受けたからなんですね。兄が当時所属してたバンドの仲間にいっぱいギターを持っている人がいて、その人から兄がジェフ・ベックモデルのギターを借りてきたんですよ。それを私がまた借りして、そのまま今も借りたまんまなんです。でもボロボロにしちゃって返すに返せないという状態で(笑) これが特徴のあるギターで、普通のものよりネックがかなり太いんですよ。それが私には心地良くて、それでずっと使わせてもらってます。

●最後に読者へ一言お願いします!
インストゥルメンタルの曲ってあまり馴染みがないと思うんですが、聴けば曲の景色が目の前に広がるような、そんな面白さがあるので一度聴いてみてほしいです。そのあとぜひライブに。待ってます!


アダチクミクラブパンゲア
則竹裕之が、自身のバンドの前座を務めていた安達久美のプレイに惹かれ、声をかけた事がきっかけとなり2005年に結成。この2人をリーダーに、ベースに清水興、キーボードに河野啓三らそうそうたるメンバーを迎える。2007年3月に「リトル・ウィング」にてメジャーデビュー、以降も精力的な活動をみせている。

New Album「WINNERS!」2625円・発売中
安達久美がさまざまなコンセプトを込めて作りあげた曲を元に、「記憶に残る、記憶を失うぐらいの凄絶なレコーディング」を経て生み出されたアルバム。無限の可能性を秘めた、オリジナリティ溢れるサウンド空間を創造する。