この格好をしていると、龍馬に「頑張れ!」と後押ししてもらっているような気がします。
●着物がよくお似合いですね~! やっぱり坂本龍馬をイメージしているんですか?
CHU.(以下、C):ありがとうございます(笑) そのとおりです。今は岡山を拠点にしているんですが、活動の中でどうせなら高知もPRできればなと。それで、高知といえば「坂本龍馬」だろうということでこの格好でやらせてもらってます。龍馬は土佐を脱藩した訳ですが、同じように故郷を後にした僕にとって、オーバーラップする部分が多いんですよ。龍馬に「頑張れ!」と背中を押してもらっているような気分になりますね。
●アルバムの1曲目「幕末コンクリート」で、ココティーさんとデュエットすることになったきっかけは?
C:高知のライブハウス・バックビーツがまだアビーロードだった頃に、メンバーの一員としてステージに立っていたんですね。それが縁で今も仲良くさせてもらっているんですが、たまたまバックビーツで彼女が歌っている姿を見かけまして。彼女もバックビーツのメンバーなんですよ。それで、一緒に歌えば面白いことができんじゃないかなと思ってデュエットさせてもらうことになりました。ね?
ココティー(以下、コ):はい。おかげで、いきなりメジャーデビューできたり、こうして取材を受けられたり。いい経験をいっぱいさせてもらってます(笑)
●なるほど(笑) この曲はどんなテーマで作ったんですか?
C:坂本龍馬が現代にタイムスリップしてきて、今の若者に「そんなんじゃ駄目だろう!」ともの申すような内容になってます。最近悲しいニュースが多いじゃないですか。便利な世の中になったけど、その分人とのつながりが希薄になっていると思うんです。人間が人間らしかった昭和の時代を歌いたいなと思って作った曲です。
●PVは桂浜で撮られたそうですね。
C:そうなんです。前からやりたいなと思ってたんですけど、今回遂に実現しました。よさこいやダンスをやってる高知大学生にバックダンサーをしてもらったんですよ。
コ:曲がよさこいっぽいから、ダンスとぴったりでしたね。
C:うん。だから、高知の人に受け入れてもらいやすいと思います。この曲をきっかけに、今回のアルバムやCHU.の存在が高知に知れ渡れば嬉しいですね。
チュウ
須崎市出身。1997年に「高知ミュージックフェスティバル」グランプリを受賞。2006年より拠点を岡山に移し、今年3月にアルバム「MUSIC LIFE」をリリース。JR西日本のイベントソングや、岡山の大手寿司チェーン店イメージソングを手掛けるなど、精力的に活動中。
2nd Album「タビビト」
1800円・発売中 ココティーとのデュエット曲「幕末コンクリート」をはじめ、故郷、人、高知をテーマにした温かみのある曲「帰家~kichi~」など、バラエティー豊かなナンバーが揃った全7曲入り。侍アーティストの真骨頂ともいうべき仕上がりになっている。