上方で磨いた確かな技と ぶれない目利きを身上に 各地の素材を粋な和食へ
料理の道の第一歩は、大阪北浜の老舗料亭「花外楼」。「大変でしたよ」と修業当時を回想する大将の柴田徹さん。その後有名ホテルを経て独立し堺で15年。「新たな場所で挑戦したい」と昨年高知へ移住し店を構えた。和食一筋38年ながら、トリュフソルトやアンチョビソースなど洋食の要素も加えるのが「しば田流」。あえて高知だけにこだわらず、良い素材ならば全国各地から取り寄せる。その姿勢に、舌の肥えた関西のグルメ達と対峙してきた料理人としての矜持を見た。