質へのこだわりは魚屋泣かせ 安定感抜群のカツオで魅せる
「『十刻の料理がまた食べたいから高知に行く』と言うミュージシャンも多いですよ」と笑う西岡隆宏さん。ライブの打ち上げに県外ミュージシャンをもてなしたり、晩酌に利用するのがこの店。大将の坂本親信さんとも長い付き合いで、今や気の置けない仲間だ。
西岡さんが必ずオーダーするのが「鰹のタタキ」。坂本さんも期待に応えるため、妥協なき目利きを心がける。「魚屋にカツオを何本もさばいてもらい、いいものだけ仕入れる」。それだけに常に確かな味が楽しめる。「チンチンの燗酒と合わせます」と西岡さん。今夜も旨いカツオをアテにして盃が進みそうだ。
【西岡隆宏(にしおかたかひろ)さん】
徳島生まれ高知育ち。ライブハウス「キャラバンサライ」を経て、2006年はりまや橋交差点に「クロスポイント」を開業。屈指の音響設備で、県内外のミュージシャンから支持されるライブハウスとして地位を確立する。