私のカチ飯vol.4「高知X-pt.代表取締役・西岡隆宏さん」

いつものところ 十刻


質へのこだわりは魚屋泣かせ 安定感抜群のカツオで魅せる

「『十刻の料理がまた食べたいから高知に行く』と言うミュージシャンも多いですよ」と笑う西岡隆宏さん。ライブの打ち上げに県外ミュージシャンをもてなしたり、晩酌に利用するのがこの店。大将の坂本親信さんとも長い付き合いで、今や気の置けない仲間だ。

鰹の塩タタキ(1350円)塩タタキのほか通常のタタキ、刺身、焼き切りでも提供する。後ろは「四方竹煮物」(650円)、「土佐ポークとキノコの酒バター蒸し」(880円)。土佐酒も充実している。

西岡さんが必ずオーダーするのが「鰹のタタキ」。坂本さんも期待に応えるため、妥協なき目利きを心がける。「魚屋にカツオを何本もさばいてもらい、いいものだけ仕入れる」。それだけに常に確かな味が楽しめる。「チンチンの燗酒と合わせます」と西岡さん。今夜も旨いカツオをアテにして盃が進みそうだ。


【西岡隆宏(にしおかたかひろ)さん】
徳島生まれ高知育ち。ライブハウス「キャラバンサライ」を経て、2006年はりまや橋交差点に「クロスポイント」を開業。屈指の音響設備で、県内外のミュージシャンから支持されるライブハウスとして地位を確立する。