ほっとこうち12月号 大人のいい店「得月楼」

得月楼


高知が誇る老舗料亭 庭や部屋、調度品に
風情を感じながら 美しい和食に舌鼓を

明治3年創業、来年150周年を迎える料亭「得月楼」。戦後に建て直された数奇屋造りは、凛とした和の佇まいと共に数々の歴史を刻んだ重厚な空気が漂う。見事な庭園に目をやりながら、回廊を通って案内された座敷へ。全部で12部屋を構えており、当然ながらそれぞれ雰囲気や風景は異なるが、どこも絵になる所ばかり。そんな和の景色を堪能したあとは、板前さんが腕によりをかけた和食に感嘆を。旬を盛り込んだ、土佐料理ならではの豪快さに繊細さも備えており、味も見た目も美しい仕上がり… と、こんな風に書けば「若い人はやっぱり行きづらいのでは?」と思われるかもしれないが、お手頃なランチのほか、ディナーも宴会コース6000円~(5名以上・2時間飲み放題)などを用意しているので、気兼ねなく来店を。

得月楼 料理
12月から登場のランチ「海鮮膳」(3080円)はズワイ蟹の酒蒸しなど魚介がたっぷり。「ランチ忘年会で」と予約すれば、デザートor飲物付きで3300円に。

得月楼 店内
こちらは「高陽」という座敷で、大きな窓からは見事な日本庭園が眺められる。15人ほどで使うことが多く、来店人数によって案内される座敷は変わるという。

得月楼 料理
板前さんの腕が光る和食の数々。調理に時間がかかる場合もあるので、事前に予約を。

得月楼 店内2
料理を待つ間、部屋に飾られた書や絵画、生花などを眺めながら過ごすのも一興。

得月楼 人物
お客様のお出迎えや座敷への案内役などに奮闘中の番頭・松岡さん。「三味線を習っていて、皆様にご披露できる日も近いと思います」。

得月楼 外観