“ごはんとパンが同じ皿に並ぶなんて。”
大阪出身のほっとこうち栫井(カコイ)は、目をかっ開き、ただただ驚きました。
おにぎりとトーストは「私たちはいついかなる時も一緒です。」と語りかけ、何食わぬ顔で堂々としています。
それもそのはず、和洋折衷モーニングが生まれたのは、45年前。高知県の老舗喫茶「喫茶デポー」で提供され始めたそうです。
今回は、高知の伝統モーニングが食べられる「喫茶デポー」さんをご紹介します!
創業1980年の老舗喫茶
創業1980年から地域の方に愛される老舗喫茶があるのは、京町商店街を入ってすぐ2階。
デポーはフランス語で「倉庫」という意味で、「憩いの場所」として名付けられたそう。その名の通り、店内はアイドルタイムにも関わらず、地域住民やビジネスマン、観光客で席が埋まります。
おしゃべりや読書が進む、居心地の良さ
ファミリーレストランのような暖かな空間で、おしゃべりするのにもってこいの居心地の良さです。
5種類のメニュー
モーニングのメニューはボリュームや要望に合わせた5種類とドリンク6種類から選択可能。提供は、8:00〜15:00(12:00を除く)までと遅めの朝ごはんでいただるのも嬉しいですね。
高知のモーニングパート4(780円)
厚切りトースト、おにぎり、パスタとみんな大好きな炭水化物が、まさかの全部載せ。
さらに、オムレツ、サラダ、たまご、フルーツにお味噌汁と、普段1つのトレーでは決して顔を合わせないメンバーたちが、一致団結している姿は県外の人からは珍しく、観光客がこぞって足を運ぶんだとか。
お味噌汁は須崎産のものを使用。和・洋両方にあうサラりと飲みやすいブレンドコーヒーを提供するなど、細部までこだわりが。
「なぜ和洋折衷のモーニングが生まれたのか」デポー統括の中山さんに質問すると、
高知は働く女性が多いことや、農家の方が多く、朝と昼を一緒にとるため、和洋が混ざり合うボリューム満点のモーニングができたのだそうです。
まさに、高知県民の生活に寄り添って誕生した一皿です。
ホットケーキモーニング(750円)
フルーツ、ホットケーキ、プリンと「甘」一色で埋め尽くされた至福のモーニング。
「外出した時は好きなものを食べてほしい」とサラダを抜いて、プリンに置き換え。「朝は軽るく、ふわっと食べられるスフレに」と、お客さんの朝をどう軽やかに過ごしてもらうかを研究しつくした一皿。
シュワっと軽やかにナイフが入るスフレに、生クリーム、バター、メープルシロップをたっぷりとつけていただく。
フカフカの食感と同時に、卵の優しい甘みが、どんよりした朝を晴れやかな1日に変えてくれます。
自家製のプリンはあっさりとした甘さで、つるんと喉越しなめらか。
食べ終わった後の幸福度は最骨頂です!
喫茶デポーまとめ
「高知の人に寄り添いたい」という思いで、ボリュームと細やかな接客を大切にする「デポー」さん。
その思いが地域住民に届いて、愛されつづけて45年という長い歴史を刻んでいます。
どんな朝でも、ボリューム満点のモーニングと心ある接客で、元気な朝を迎えられますよ!