終了間近!絵金蔵で開催中の企画展「フラフができるまで」をレポート

絵金蔵

開催日時開催中〜6月27日(日)

イベント香南市

夏らしい暑さが近づいてきましたね。イベント係によるイベントレポート、第4弾! 今回は、4月から開催されている企画展「フラフができるまで」が終了間近と知り、あわてて絵金蔵へ。

 

香南市の赤岡町にある「絵金蔵」へは、少し細い路地を進むと看板が左手に見えてきます。(駐車場は大通りからでも行けます)

 

看板を目印に左へ曲がり、小道を進むとすぐです。

 

新しい建物かと思いきや、米の蔵を改装しているそうで、昔ながらの良さも残っています。

絵金蔵の方には申し上げづらいのですが、実は初めて訪れました。ごめんなさい(笑) 県民だけど、意外と行ったことのないスポットってありますよね!

 

さっそく今回の企画展「フラフができるまで」にお邪魔しました。

「なんで絵金蔵でフラフ?」と思った方、鋭い視点をお持ちです! 実は、こちらのフラフを製作している「吉川染物店」さんの先祖・吉川金太郎さんは、絵金さんの弟子だったという歴史があるんです。絵金さんの絵柄が現代に受け継がれているとは驚きでした。

 

今回の企画展のために、特別に作ってもらったというミニフラフで製作過程がみえてきます。こちらの展示は、絵金蔵の学芸員さんが実際に取材をして作成されたそうで、「工程を見るために、だいたい1ヶ月かけて何度も足を運びました!」とおっしゃっていました。

 

様々な工程を経て完成した、絵金さんの武者絵を思わせる立派な作品。色使いも美しくて、職人さんって本当にすごいです!

学芸員さんの努力あっての企画展、ぜひ訪れてみてください。

 

そして、絵金蔵といえば「芝居絵屏風」(しばいえびょうぶ)ですね。薄暗い部屋で明かりがゆらゆらと屏風を照らしていて、とっても不思議な気分になりました。今年の「絵金祭り」は中止になってしまいましたが、来年は開催されるといいですね。

 

こちらは2階の展示室。天井を見上げると、大きなフラフが飾られていました!こちらは、人気の金太郎が描かれたフラフです。

 

絵金さんが生きていた時代の、地震の様子が描かれた作品(レプリカ)も。防災意識を高めるきっかけにもなりますね。

 

お土産ショップでみつけた「絵金ミニ屏風」は、小さくても雰囲気たっぷり! お家で絵金さんの芝居屏風を楽しめます。

 

こちらは地元の大学生が製作した、芝居絵屏風を修理するための募金箱。お金を入れると蝋燭が灯る仕掛けつきです♪ 伝統ある貴重な作品を後世に受け継いでいきたいものです。

 

すぐお向かいには「弁天座」が。ここで落語や歌舞伎を観るのも素敵ですね!

 

初めて絵金蔵へ行ってみて、「高知にも、こんな素敵な伝統が残ってたのか!」と知れました。まち歩きマップを置いてくれているので、周辺をお散歩してみるのも新しい発見があって楽しい1日になりそうですね♪

「フラフができるまで」は、6月27日(日)まで。

6月29日(火)からは新しい企画展が始まるそうです。お見逃しなく!