書道で墨を磨るために使う硯。高知県では「土佐硯」として歴史が育まれてきた。
職人によって、一つ一つ丁寧に彫って作られる硯は、原料となる石の形や大きさによって、完成したときのイメージも様々。今回は、硯を手がけている「三原硯石加工生産組合」の壹岐一也さんをご紹介!
三原硯石加工生産組合について
昭和41年に原石が再発見された後、村の地場産品に育てようと「三原硯石加工生産組合」ができた。
三原村小中学校の生徒や一般向けの体験教室、オーダーメイドの硯や石材加工品を手がけている。
壹岐 一也さん(いき かずやさん)
大学卒業後、東京の出版社で10年間勤務した後、東南アジアやヨーロッパを暮らすように渡り歩いた一也さん。ネパールで出会った方から「四国のお遍路」を勧められ、遍路の中で訪れた、何も知らない土地だった高知がとても新鮮に感じたという。
その後、高知県の移住コンシェルジュに相談に行ったときに、伝統工芸品の仕事を紹介され、土佐硯に出会うことに。ものづくりに専心する職人の姿に感銘を受け、「シンプルな造形物の内側に無限の問いや対話がある」と感じ、この道を歩んでみようと三原村に移住を決意した。
手がけている製品とこだわり
オーダーメイドも多く、使う人のことを考え、石の肌の出方や厚さなど、素材の特性を活かしたモノづくりに取り組んでいる。
空間に馴染み、自然に佇むよう仕上げる一也さんの硯。墨の下りがよく、美しい見た目と共に愛用者から高い評価を受けている。
購入先
- 三原硯石加工生産組合
住所:幡多郡三原村柚ノ木1027-2
まとめ
「三原村の地域性は魅力的で、温かく見守ってくれているように感じます。そんな環境で育まれた産業を大切にし、誇りに思ってもらえる硯作りを目指しています」と笑顔で話してくれた一也さん。
そんな素敵な思いも詰まった硯は、友人へのプレゼントやお子さんのお祝いにもおすすめの品♪
さらに、高知県では伝統工芸品・特産品、職人達を紹介する「デジタルパンフレット」を配信!
挑戦している職人の一言から、職人になるまでのヒストリー、愛用者の声などを紹介。読めばあなたもきっと職人達を応援したくなるはず。ぜひ一度覗いてみて♪
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