高知には明治初期より伝わる独自の漆器「土佐古代塗」がある。
汁物や膳、箸などさまざまなラインナップがあり、他の漆に比べて、傷や汚れに強く、手に馴染みやすいので日常使いにピッタリ♪
そんな土佐古代塗は制作になんと全32工程あり、30日以上もかかるのだとか。今回は、高知の漆器である土佐古代塗を手がける「美禄堂」を紹介!
美禄堂について
創業からおよそ50年。高品質な古代塗りの伝統を受け継ぐ美禄堂には、県内外はもちろん、時には海外からも来客があるという。訪れた方には2代目の池田泰一さんが直接対応し、販売をしている。
季久 池田 泰一さん(いけだ たいいちさん)
数々の賞を受賞している、唯一の土佐古代塗の継承者である泰一さん。
大学生時代に、古代塗りの工房は少なく、いずれも後継者がいない状態ということもあり、「歴史ある古代塗りを自分が継いでいきたい」と考え、美禄堂の2代目としての道を歩み始めたという。
手がけている製品とこだわり
泰一さんが手がける製品に対して大切にしていることは、「伝統を守るのではなく、信頼を守り続ける」という思い。また、重ね塗りを何度も施す工程の中、「見えないけど、しっかりやらないと後で粗が出る」と語り、真摯に向き合う。
「土佐古代塗を暮らしに取り入れるきっかけになるように」と、手に取りやすいお箸も手がけている。落ち着いた佇まいを感じられ、特徴である表面に施されたザラ地の触り心地もとても良い。
ビジネスシーンで活躍する名刺入れ。長く使い込むことで深みを増していく、古代塗りらしい風格♪
購入先
- 土佐古代塗 美禄堂
住所:高知市長浜706 - 土佐古代塗 美禄堂 BASE
https://kodainuri.base.shop - 高知城歴史博物館・ミュージアムショップ
住所:高知市追手筋2-7-5 - 宝飾美術 HIROMATSU
住所:高知市はりまや町1-2-2
まとめ
「お渡しした時点ではまだ完成とは言えず、お客様に信頼され、長く使われる中で風格や深みが増して、お客様それぞれの古代塗が出来上がります」と笑顔で話す泰一さん。
ぜひ土佐古代塗を生活に取り入れて、何層も薄く塗り重ねて深みのある「本物の古代塗」を体感してみて。
さらに、高知県では伝統工芸品・特産品、職人達を紹介する「デジタルパンフレット」を配信!
挑戦している職人の一言から、職人になるまでのヒストリー、愛用者の声などを紹介。読めばあなたもきっと職人達を応援したくなるはず。ぜひ一度覗いてみて♪
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