「幻のよさこい鳴子踊り」の継承に励む2人にスペシャルインタビュー!

今年も高知の熱い夏の風物詩「よさこい祭り」が近づいてきました。
長い歴史が紡がれるよさこい祭りはさかのぼること1954年に第1回が開催。皆さんは、その最初のよさこい祭りでのみ披露された「原点よさこい」をご存知でしょうか?

今回は幻のよさこい鳴子踊りの継承活動に励む、よさこい文化振興協会の上村優実さん(日本舞踊 師範)、横田達也さん(Videographer)のスペシャルインタビューをお届けします!

よさこい文化振興協会 上村優実さん

●「原点よさこい」について 教えてください。

上村さん よさこい祭りは、戦震災で辛い経験をした人々が多かった時代に、「人が元気にならないと街が元気にならない」と他者の心の幸せを願って作られた祭りです。その第1回よさこい祭りでのみ披露された踊り・楽曲の総称が「原点よさこい」なんです。皆さんがよく見るのは「正調よさこい」といって歌詞も原点から少し変わり前進しながら踊るのですが、日本舞踊が基礎になった「原点よさこい」は前に進みづらかったり、曲も4番まであったりと、異なる踊りです。よさこい祭りに込められた想いや魅力を伝えるために「原点よさこい」の継承活動をしています。

よさこい文化振興協会 横田達也さん

●原点よさこいの継承活動の 内容を教えてください。

上村さん 3歳の頃からよさこいをしていて、19歳の時にもっとよさこいの基礎を学びたいと思い、日本舞踊の世界に飛び込んだことがきっかけで「原点よさこい」を知りました。継承活動では出前講座を中心に活動をしています。踊りをはじめ、先人たちがよさこいに込めた想いや、踊りを楽しむことはもちろん、見てくれている人たちにも楽しんでほしいと願って踊ることなどを伝えています。

横田さん 僕も小さい頃からよさこいに携わってきて、今の自分があるのもよさこいのおかげと言っても過言ではありません。以前、振付師の方のマネージャーをしている際に、鳴子や衣装、楽曲など踊り子の皆さんが踊る晴れの舞台があるのは裏方の存在があるからこそと、踊っている時とはまた違った視点でよさこいの魅力を感じました。上村さんは出前講座、僕はHP・SNS・映像を駆使して、お互いで協力しながら「原点よさこい」の魅力を伝えていけるよう活動しています。

出前講座の様子

●今後の展望について

上村さん 今後は教育機関の皆様にもお声がけさせていただきながら、活動を通して若い世代の方々に原点よさこいをもっと身近に感じてもらえるよう取り組んでいきたいです!

横田さん よさこい祭り並びに原点よさこいの魅力を伝えていくことで、自分を成長させてくれたよさこい文化に少しでも恩返ししていきたいです。第1回のよさこい祭りに参加した方々への取材を通して、事実に基づいた話を未来へ残し、その想いを高知から世界へ伝えていきます! よさこい文化振興協会をよろしくお願いいたします!

どこいこCHでインタビュー公開中→https://www.youtube.com/@yosakoi-kochi./videos

よさこい文化振興協会HPはこちら→https://yosakoi.life/

  • 次回の出前講座
    日時/2025年8月3日(日)13:00〜14:30
    場所/高新文化教室(高知市本町3-3-39 RKC高知放送南館4階41号室)
    受講料/1350円(全1回)
    定員/15名
    教材費/実費300円(テキスト代として)※当日講師より徴収
    持参品/水分、タオル、鳴子、動ける服装(着物でも可)
    申し込み方法/高新文化教室HPから申し込み→こちら
    備考/鳴子がない場合は貸し出し可能なので、申し込み時に一緒に申し込むこと